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森田童子さんを偲んで「高校教師」を見る

こんばんは。

4月24日に65歳でお亡くなりになった森田童子さんの訃報を聞いて、真っ先に浮かんだのがTBSドラマの

「高校教師」

です。ピアノの旋律から入るなんとも切なく儚い歌声。森田童子さんの「僕たちの失敗」という曲が主題歌でした。

ドラマを見て、

えっ!!もう終わりなの!
一週間待てない!!

とういう経験、今の日本のドラマではなかなかないですよね。「高校教師」はほんと、そんなドラマだった。

 

ドラマ「高校教師」

1993年1月からTBSで放送されました。全11話。野島伸司脚本のドラマで当時「問題作」として話題になりました。

私、リアルタイムでこのドラマを見ていまして、ものすごくハマって金曜日が待ちきれなかったですね。当時VHSビデオ(!!)にも録画してました。

数年前にオンデマンドで見る機会があって、だいぶ大人になってから見ると改めてすごいドラマだったなと。

女子高を舞台にした、教師と教え子の禁断の恋、同性愛、レイプ、妊娠、近親相姦、と、すごくセンセーショナルなテーマも相まって、めちゃくちゃ話題になって視聴率も高かったんですよね。

でもそれだけじゃなくて、今見ると脚本もすごく濃厚。1エピソードに瞬きすらもできず夢中になってあっという間に終わる。という一時間。

 

登場人物

真田広之(羽村先生)

桜井幸子(二宮繭)

持田真樹(相沢直子)

赤井英和(新庄先生)

京本政樹(藤村先生)

峰岸徹(繭の父親)

渡辺典子(羽村先生の婚約者)

若林志保(教育実習生)

 

ざっくりあらすじ

これ、あんまり先入観なしに見たほうがいいと思うので、ネタバレなしですごくざっくり書きます(笑)

私立の女子高に通う、孤独な少女二宮繭(にのみやまゆ)が、研究者志望だけどなぜか高校教師になったこれまた孤独な羽村先生が出会って、繭が羽村先生にだけは心を開き、かけがえのない存在として先生を好きになります。

そんな繭の気持ちに最初は戸惑う羽村先生だったけど、繭の秘めた思いは深く、重く、エピソードを追うごとにその苦悩は深刻になり、羽村先生もそんな繭を愛おしく感じ始めます。

 

恋愛もの、だけではないストーリー

軸にあるのは繭と羽村先生の「教師と教え子」の恋愛ドラマなのですが、登場人物それぞれの背景がすごく細かく描かれているんですよ。

繭の親友の直子は、最初は明るくてかわいくて藤村先生に憧れる女子高生だったけど、実は直子も人に言えない悩みを抱えていて、親友である繭にも言えず笑顔で振舞っていたり、新庄先生に剣道を教わることで精神のバランスを保っていたり。家は母親がスナックを経営していて、直子の抱えている問題に気づきそうにない母親。なんならお店を手伝わせたりする。

繭は直子以外とはほとんど口をきかず、繭の最大の秘密もやはり直子には言えず、家庭は芸術家の父親(峰岸徹)との二人暮らしだけど浮世離れした家庭。

羽村先生は、助手をしていた教授の娘(渡辺典子)と婚約しているのに、婚約者から早々に愛はない結婚だからお互い好きにしましょうって言われ、浮気も発覚し、婚約解消、研究室からも追い出されボロボロに。

直子がなついている新庄先生(赤井英和)は、羽村先生の良き友人で、明るくて正義感が強いけど、実は自分のせいで足を不自由にしてしまった息子がいて、元妻から息子の親権をかけた裁判をおこされていたり。

藤村先生(京本政樹)は、アイドルかというほど学校の女子生徒が夢中になっている憧れの先生。でも藤村先生も、一人に愛されることに以上に執着し、裏の顔を持っている先生だったり、とみんないろいろある登場人物なんです。

 

桜井幸子の儚い透明感

なんといっても、桜井幸子のキャスティングの成功なくして、高校教師は語れません。

本当は、観月ありさをキャスティングしたかったらしいのですが、過激な演出も多いため本人側からNGが出て、桜井幸子に役がきたそうです。

桜井幸子でよかったよ!黒髪を一つに結んで、黒目がちな凛とした佇まいとはうらはらに、儚げで影のある女子高生役がすごくハマってます。

エピソードが進むにつれて、笑顔がなくなり眉間がきゅっとなってる姿、本当に痛々しい。桜井幸子さん本人も演出とはいえ、かなりキていたのではないかなと思います。

真田広之とすごくお似合いで、若い頃の真田広之すごくカッコいいです。目がキラキラしていて、繊細で、頼りないけど母性本能をくすぐる魅力が出ていました。

桜井幸子さん、2009年に芸能界を引退されています。残念

ハヅキ

 

ラストシーンの解釈

ラストシーンがとても話題になりました。あのシーン、どっちなんだろね?

脚本の野島伸司は、見る人が感じた解釈でいいと思っている

というようなことを言っています。こういうとこね、野島伸司のドラマの嫌なとこ(笑)ほかのドラマもそうだしね。

野島伸司がなんと言おうと、私的には自分の中ではっきりこうだ!と答えは出ています。

 

森田童子の曲をふんだんに使用

主題歌の「僕たちの失敗」の他に、劇中にも挿入歌が何曲も使用されています。

「男のくせに泣いてくれた」
「君と淋しい風になる」
「僕が君の思い出になってあげよう」

など。

高校教師のドラマのヒットで、「僕たちの失敗」もリバイバルヒットし、100万枚に迫る売り上げを叩き出したものの、本人は当時も一切メディアには出ませんでした。

独特の浮遊感のある声。一度聴いたら耳から離れない歌声です。

曲調は暗い曲が多め。ギターや、他の弦楽器が切なげに鳴り響く挿入歌は、ドラマを盛り上げてくれたと思います。

ちなみに、この「高校教師」は映画化もされました。(繭→遠山景織子、羽村→唐沢寿明)

そして2003年には続編として「高校教師」が放送。(藤木直人、上戸彩)

すべて、野島伸司脚本、主題歌は森田童子です。

私は映画版だけ見ていません。私は1993年の真田広之、桜井幸子版が1番好きですね。

Huluで全話見れます!

そんな「高校教師」ですが、まだ見ていない人は、Huluで配信してます。一話目から心をわしづかみされること請け合い(多分)

Huluでは、1993年版(桜井、真田版)と2003年版(上戸、藤木版)どちらも見れます。

映画版は、Amazon primeで配信されてます(●´ー`●)

ちなみに、心がある程度どよーんとしますよ(笑)これ見てると、うちの旦那は見たくないな、とボソッとつぶやきます(笑)

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