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「時をかける少女」のあらすじ。ラストシーンと奥華子の音楽が泣ける

夏です!暑いです!7月に観たくなる映画といえばアニメ「時をかける少女」です(私はね)。すごく好きな映画です。なんといっても、ラストシーンと、奥華子の「変わらないもの」「ガーネット」なしには語れません。

ちなみに、7月20日金曜ロードショーで地上波放送されます!3年ぶりくらい?楽しみですね!

※ネタバレあります。

千昭の声が立体音響で聞ける…だと?準備、設定の仕方を解説

アニメ「時をかける少女」について

2006年上映された細田守監督の「時をかける少女」は、原作は筒井康隆の同名小説です。1983年に実写版として原田知世主演で上映されたのを始め、テレビドラマなどでも何度もキャストを変えて映像化されている作品です。

私は、原田知世の「時をかける少女」を公開当時劇場で見ました。(年がばれそうw)アニメの方は時代も設定ももちろん変わっていますが、ベースになっている設定は同じなんですよね。たとえば、登場人物が

原作 アニメ
芳川和子 紺野真琴
深町一夫 (未来人) 間宮千昭(未来人)
堀川吾郎 津田功介

という風に。ゴロちゃんが功介と同じ立ち位置かっていうとちょっとだけ無理がありますが、まぁもとからいた友達っていうことで。ちなみに、芳川和子は、アニメにも出てきますね。真琴の叔母で真琴に「魔女おばさん」と言われていた人です。真琴が初めてタイムリープした場所、理科室の実験室というところもおんなじで、こんな風に原作とさりげなくリンクしている部分はあります。

 

あらすじとレビュー

真琴、功介、千昭、男女の友情きれいな三角形

とある高校の2年生、紺野真琴(仲里依紗)津田功介(板倉光隆)、間宮千昭(石田卓也)は同じクラスメイト。いつも3人は一緒で、野球ばっかりしていました。

紺野真琴

真琴は活発でサバサバ系、愛すべきおバカキャラで憎めないキャラ。男子二人対女子一人のグループでも何も気にしていない、たぶん男の子といた方が気楽なタイプ。

 

津田功介

功介は、頭脳明晰で医学部を目指すクールなイケメン。真琴とは中学から一緒。

 

間宮千昭

千昭は高校に入ってから転校してきて、真琴と功介と気が合い、野球仲間に。

この3人の男2と女1の友情ですが、今のところちょうどいいバランスのとれたきれいな三角形みたいです。この関係がずっと続いたらいいなと思うし、心地いいんだけれど、ちょっとしたきっかけできれいな三角形が崩れちゃうんじゃないかなっていうふわふわしている感じがするんです。この年代ならなおさらでちょっぴりきゅんときます。青春って一瞬じゃないですか。それを切り取った映像がすごく眩しくもあり、懐かしくもあり。そして、すごく疾走感があり。

タイムリープができるようになった真琴

ある日、日直の仕事で実験室に行った真琴は、あるものを見つけて思わず転んでしまいます。目がさめると自分のうちでした。どうやら時空をさまよってタイムリープを経験します。動揺した真琴は、叔母である「魔女おばさん」こと芳川和子(原沙知絵)に相談しますが、「あなたの年頃ではよくあること。私もあったわ」とあっさり肯定。

「何度でもおいしい思いができる」と単純に思った真琴は、経験した危険回避と、美味しい思い(プリンを食べたり、好きなおかずの晩御飯の日に戻ったり、カラオケ10時間歌ったり)を繰り返します。

せっかくの能力を得たのに、実にくだらないことにばかり使ってます(笑)

最大の真琴の危険回避は、ブレーキが壊れた自転車で踏切に突っ込むことを避けられた。ということです。

序盤は、すごい疾走感とともにテンポよく進み、真琴の声の仲里依紗がうますぎて、この作品のテンポのよさをさらに出していると思います。

真琴役の仲里依紗がうますぎる

俳優さんの声優起用は私は反対派ですが、まれにめっちゃうまい人もいますよね。何が違うんだろうか? と考えてみるに、「声に立体感があるかどうか」かなって思うんです。抑揚ともまた違うんだよなぁ。正直、功介と千昭の声はわりと平坦なんですよね。まぁこの映画とキャラには合ってるかなとは思うので、違和感はそれほどないけど、その分真琴の弾けそうなキャラが際立っていると思います。

仲里依紗じゃなかったからこの真琴というキャラは生まれなかっただろうし、ラストシーンもあんなに泣けなかったと思う。泣く演技がうまい!

ちなみに、この映画公開時2006年は、仲里依紗は16歳でした。等身大の女子高生役を演じたんですね。いやぁほんと愛すべきおバカキャラと、好きな人を意識したり、避けたりする表情に声がほんとにマッチしててよかった。

タイムリープによって生まれる歪み

さて、魔女おばさんに「真琴がいい思いをしている分、誰かが不幸になってるかもよ」というセリフがありました。その通りのことがちょっとずつ起こるんです。実際のタイムリープは一日かほんの数日なんですが、それでも自分に起こるはずだったことを回避すると、誰かが代わりになることになるわけで、それが鍋の油に火がついてしまった高瀬くんだったり、千昭がけがをするはずだったのが、真琴の親友のゆりだったり、そして、真琴に告白したはずの千昭は、ゆりと付き合うことになったり…。

千昭は真琴のことが好きで付き合おうって告白したのに、真琴は向き合わずタイムリープしてなかったことにしてしまいます。なかったことになっても、真琴の中では千昭からの言葉はなかったことにはならないんですよね。人の気持ちを知ることをなかったことにはできない、ということがわからない真琴は、実際、千昭をめっちゃ意識してました。ゆりにヤキモチをやいたりしていましたし。

千昭の方はなんで真琴に避けられてるかわかんなくて、自分をかばったゆりに心を開いて、ゆりも千昭が好きだったし、千昭とゆりのフィーリングが合ってしまったんだと思います。もうなんていうか、ちょっとしたタイミングのずれ(この場合は未来に起こることを回避しちゃったことによって現実の真琴と千昭のタイミングもずれちゃったっていう)を引き起こして、なんとも歯がゆい。

功介も真琴のタイムリープのおかげで後輩(かほちゃん)と付き合うことになりました。私、功介も少なからず真琴に好意はあったと思うんですよね。彼女を作るよりも真琴といた方が楽しい、真琴が一人になるのがかわいそうだという言葉は、好きな思いがあるからこそだったんじゃないのかなぁ。でも、千昭が真琴が好きなことを感じていたから、密かに身を引いたのかなって思うんです。じゃないと、やっぱりこの3人の関係の心地よさを保てないはずですから。きれいな三角を保つことが楽しかったんじゃないかなと思います。

千昭は未来人だった

そんな中、千昭から「お前、タイムリープしてねぇ?」と核心をつかれますが、これさえもタイムリープで回避した真琴。これで最後のタイムリープを使い果たしてしまいました。バカ、真琴( ꒪⌓꒪)

功介は、怪我をしたかほちゃんを病院に連れて行こうと、真琴の自転車を借りて乗って行ってしまいました。真琴のタイムリープの発動のしすぎのしわ寄せがついにここにきてしまった。ブレーキの効かない自転車で坂道をくだる二人。踏切の遮断機は降りていて、真琴は必死で走りますが追いつかず「とまれーーーーー!」と叫びます。

その瞬間、すべてのものが止まりました。真琴以外は。そこに真琴の壊れた自転車を弾いて現れた千昭。

実はタイムリープができる装置をこの時代に持ち込んだのは未来から来た千昭でした。なくしたその装置を真琴が実験室で転んだ拍子に自分に取り込んでしまったんです。タイムリープのことは過去の住人に口外してはならず、真琴に話してしまった千昭はこの時代にいられなくなり、真琴の前から姿を消してしまいます。未来に戻れない千昭はどこにいくんだろう。マトリックスの映画に出てきた駅みたいな時空の境界みたいなところで彷徨っちゃうんだろうか。

このシーン、急にシリアスな千昭になりますよね。千昭はどうしても見たかった絵を見るためにこの時代にきたのが目的でした。それは魔女おばさんがまさに修正中の絵でした。

世の中が争いごとばかりで世界が終わろうとしている時に、なぜこんな穏やかな絵が描けるんだろうと魅力にとりつかれて修復していた絵です。もしかして平和な時代を知っている人、すなわち、過去や未来を行き来できる人が描いたのかも。きっと魔女おばさんもそう思ってるんだと思います。魔女おばさんこと芳川和子は高校時代、真琴と同じ経験をしていますから、時空を移動できる人の存在を信じていて(絵を描いたのもそういう存在)、修正作業をすることがかつての恋人(深町くん=未来人でした)の存在とつながっている気がしているのかな、と思いました。

魔女おばさん(原作の主役・芳川和子)

 

魔女おばさんの過去をくわしく

真琴が、千昭が未来人と知って混乱し魔女おばさんのところに行った時、自分の過去を語ったシーンがありましたね。

その傍らには高校時代と思われる写真に、三人が写っていて、そばにラベンダーが飾ってありました。原作や、実写映画を見た人ならわかりますが、魔女おばさん(和子=原田知世)がタイムリープした原因は、ラベンダーの香りのする薬剤だったんです。写っている三人は、老夫婦のもとに暮らしてる深町くん(未来人)、醤油屋の息子、ゴロちゃんです。

ちなみに原作では、深町くんが未来に帰るときに、魔女おばさんにラベンダーの薬を嗅がせて、これまでの記憶を消して去って行ってしまいました。数年後、また現れた深町くんとすれ違った時、「ん?」となるも、魔女おばさんから深町くんという記憶は消えたまま‥という切ないラストでした。(実写はアマプラで見れるよ!たぶん)

アニメでは記憶が残っているような設定になっていますよね。細田監督の原作へのリスペクトと、往年のファンのための描写でもあるかもしれません。

 

「未来で待ってる」

「最低だ、あたし。人が大事こと話ししているのに、それをなかったことにして、なんでちゃんときいてあげなかったのかな」

千昭の気持ちをちゃんと聞かずに離れ離れになってしまったことを後悔する真琴。切ないですね。真実を知って、千昭の告白がいかにほんとに大事なことだったかわかるんですよね。だって、未来に帰らなきゃいけないのに、真琴を好きになってこの時代にいてもいいかなと思ったんだと思うし。そんな大きな重い告白をした千昭は、真琴に気持ちを伝えていたこと自体を知らないまま姿を消したんです。(初めて真琴がタイムリープした日まで戻ったから千昭は何もしらない)

でも、千昭が功介を助けるためにタイムリープしたおかげで(千昭はこれでカウンターゼロ)、1回分のタイムリープが戻った真琴は、あの日に戻ります。初めてタイムリープした実験室に。そして千昭に最後に会って気持ちを伝えに。

「前を向いて走れ」という功介の言葉から奥華子の「変わらないもの」が流れるあたりから、私は涙が止まらなくなってしまいました。なんだろう、「もう会えない」ことが絶対にひっくり返らないという絶対的結末が切なくて、悲しくて、真琴に感情移入しまくってぼろぼろです(´;ω;`)

そして何も知らない千昭に会い、タイムリープの装置を渡してからの一連の会話が好きです。淡々としていて、真琴が素直でかわいい。

千昭「飛べんのかお前」
真琴「もう飛べない」
千昭「俺、しゃべっちゃったのか」
真琴「うん」
千昭「お前信じたの?」
真琴「うん」
千昭「そのためにわざわざきたのか?」
真琴「うん」

夕焼けの河原のシーン。ちゃんと気持ちをお互いに言えないまま、千秋は去っていきます。そこに自転車に二人乗りをしているカップルが通り過ぎるシーン。ほんとは自分たちにもこんな未来があったかも、でもそれは不可能なことなんだと真琴をさらに絶望させる演出にまた泣ける。

この美しい夕暮れのシーンは、実は、すごく美しくも残酷なシーンだと思う。だから涙が止まらないんです(´;ω;`)

真琴号泣からの(私も泣いてる)

泣いている真琴のところに千昭が戻って来て、「ああっ千昭きたよ、戻って来たよ!」(嗚咽並みに泣く私)

「未来で待ってる」

その言葉だけでいい(涙)千昭、好きだ!しびれるセリフですなぁ。私だったらこの言葉、一生頭から離れない。

キスをしそうなシーンでしたが(してほしかったが)、あえてせずに軽くハグ、そして真琴の髪をもしゃもしゃっとして千昭は去りました。もうもう、名シーンすぎる。もう少しもう少しだけ二人の時間あげて!っていう。絶妙のあっという間さ。

ようやく素直になって、心が通じた、のにもう会えない。だけどこの瞬間が二人にとって未来を信じる心の支えになるんだろうと思う。千昭はキスをしなかった。きっと生きる世界が違う真琴のこれからの人生を縛らずに、そしていつまでもこの瞬間の記憶がお互いにとっていつでも「自分は大丈夫」って思えるものになったのではないかと思います。

千昭、いい男だ!

真琴は、千昭の見たかった絵を見れるようにすると約束しました。それが真琴の千昭とつながっていられるものになると思いますし。魔女おばさんと同じ道を目指すのかな?と思わせるシーンですよね。

でもそれだと魔女おばさんと同じ生き方になっちゃうよなぁ。「あなたは、あたしみたいなタイプじゃないでしょ?待ち合わせに遅れてきた人がいたら、走って迎えに行くのがあなたでしょ?」って言ってたし、真琴は違う生き方で、自分から千昭に会いに行ってほしい。それが真琴の

「うん。すぐいく。走って行く」

に込められていると信じて。そりゃ、会えないよ?会えないんだけど、真琴まで魔女おばさんと同じ人生ではかわいそう。真琴だから、会えてほしい。絵とかでなくて。

功介も後輩のかほちゃんとはまだ始まっていない日まで戻っていますから、今度はタイムリープを使う手段じゃなく、真琴が一緒に野球に誘って仲間にしようとするところから始まりますよね。真琴が少し大人になり、きれいな三角形はなくなったけど新しい形を作るのもいいな、と次への一歩を踏み出したシーンでいいシーンだなと思います。

原作を知っているのに、結末を知っているのに、初見でこんなに号泣するとは思いませんでした。(その後も同じ箇所でぶわっと涙腺崩壊します)。細田監督には、これとか、「サマーウォーズ」みたいに動物とか絡めないストーリーを作って欲しい。と思います。だから今度の「未来のミライ」は期待できるかな。これもタイムリープものです。

 

奥華子の「変わらないもの」「ガーネット」が泣ける

この「時をかける少女」の主題歌、劇中歌がほんとによくって、この楽曲がなくして時かけ語れず!というくらいに重要な演出をしています。

歌っている人は奥華子さん。千葉県出身のシンガーソングライターです。主旋律が微妙にフラット気味になるところが絶妙ですごく魅力的で素敵な歌声です。透明感のあるいい声ですよね。そしてメロディもいい!

「ガーネット」は主題歌になっています。劇中で流れている曲は「変わらないもの」です。真琴の最後のタイムリープで流れている曲です。ほんとにいい曲。思わず楽譜を買って練習しました。

どちらの曲も、真琴と千昭のことを歌っているんですよ。歌詞をじっくり聴くと、もう歌詞を読むだけでも泣けてきます。

千昭から真琴への思い

変わらないもの 探していた

あの日の君を忘れはしない

時を越えてく思いがある

僕は今すぐ君に会いたい

 

変わらないもの 探していた

あの日見つけた知らない場所へ

君と二人で行けるのなら

僕は何度でも生まれ変われる

 

引用:歌ネットより変わらないもの」より一部抜粋

 

真琴の千昭への気持ち

いつまでも忘れないと あなたが言ってくれた夏

時間が流れ 今頃あたしは涙がこぼれてきた

 

あなたと過ごした日々をこの胸に焼き付けよう

思い出さなくても大丈夫なように

いつか他の誰かを好きになったとしても

あなたはずっと 特別で 大切で

またこの季節が巡ってく

 

引用:歌ネットよりガーネット」より一部抜粋

「ガーネット」はエンディングに流れる曲なんですが、このように千昭との出会いで経験し、千昭が去った後の今の真琴の思いをつづった歌が最後に流れるんですね。ところが以前、日テレの金曜ロードショーで、このエンディングをばっさりカットして、ネット中が大激怒したことがありました。この「ガーネット」がまったく流れずに終わったんです。このエンディングがあってこその「時かけ」なのに。余韻も何もあったもんじゃありませんでした(汗)

今回はぜひ!ガーネットまで流してほしいですね。(7/20。ほんのちょっとだけしか流れなかった!!!おこ)明日ピアノで弾いて気分を落ち着かせます(笑)

長くなりました!最後までよんでいただきありがとうございました(●´ー`●)

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