山田孝之主演の「50回目のファーストキス」が間もなく公開ということで、山Dつながりで今日は、「闇金ウシジマくん」について書こうと思います。すごく対極な作品になってしまいましたがご容赦ください(汗

去年、CSでドラマシリーズを見たことをきっかけにハマり、映画シリーズも全部見ました。
そして、やはりここは原作を見ないと!!ということで、ネカフェで原作も読破。置いてある分までね。40巻くらいまでは読んだと思う。
ウシジマくんを見ると、
「まじめにいきよう」
「どんなに困っても借金はしないぞ」
と思わせられます。借金したことないけど(笑
Netflixでは見れるようです。Huluでも配信してほしいなーーーーーー。
目次
闇金ウシジマくんについて
原作 真鍋昌平 2004年から「ビッグコミックスピリッツ」で不定期連載中。現在42巻まで既刊。
丑嶋馨(うしじまかおる)が経営する闇金融「カウカウファイナンス」を舞台にそこを訪れる顧客の生き様、裏社会を描いた社会の闇を覗く物語です。
「カウカウファイナンス」では、トゴ(10日で5割)と言われる超暴利で貸し付ける闇金で、そこに手を出してしまうと顧客は返せなくなってたちまち裏社会に落とされます。低賃金で強制労働させられてたり、ロシアの漁船に乗せられたり、女の子なら風俗に落とされたり、もう散々な目に。
パチンコ依存症な人たちには、ヒサン(1日3割)で貸し付け、パチンコ屋開店前に、カウカウにきて一万円を借りていく主婦などが描かれ、もう、とにかくそういうのに手を出してしまうのはもれなく「クズ」なわけです。
クレジットカードは限度額を超えていて使えず(すでに自転車操業状態)、どうしようもなくなって闇金に落ちてくる債権者ばかり。一度借りてしまうと、一万円がなんでもなくなっちゃうのでしょうかね。
それでも、どうしようもなくなった人が「最後に頼れる他人」な存在でもあり、必要悪な側面もあり考えさせられるんですね。
原作者の真鍋昌平さんは、闇金ウシジマくんを描くにあたって、密な取材を重ねて、実際にあったことをベースに描かれているので、ほんとにあったことかもと思うと読んでて恐ろしくなります。
主人公の丑嶋馨には実在のモデルもいるそうです。
原作漫画の方は、一巻を読むのにどっと疲労感を覚えます(笑)原作の方が描写がエグいので、メンタルやばめのときは読んだらいかん、っていう感じ。それなりに元気のいいときに、心して読む(笑
それに比べると、ドラマや映画はマイルドになっていて原作を読んでいれば全然大丈夫。映画はやっぱりちょっとだけほんとにちょっとだけ過激かな。
ウシジマくん役の山田孝之がもう、すごくハマってます。冷たい座った目をして金貸し稼業をやっている覚悟が静かに伝わってくる。「かわいいものしりとり」してるとき以外笑わない。まばたきしない。
野菜が嫌いで食べない。オムライスにケチャップ大量にかけて食べるのが好き。うさぎが好き。ウシジマくんのデスクの上に、うさぎのカレンダーがあったり、うさぎのキーホルダーがかけてあったり、うさぎのクッションを敷いていたり。原作では、独り住まいの家にうさぎをたくさん飼っていますが、ドラマ、映画ではその描写はなく、子供の頃に飼っていたうさぎは映画版ではけっこうキーワードになります。
主要キャスト
丑嶋馨(山田孝之) …カウカウファイナンス社長
柄崎貴明(やべきょうすけ)…カウカウファイナンス社員、ウシジマくんの同級生
高田 (崎本大海) …カウカウファイナンス社員
シーズン1、映画版Part1
大久保千秋(片瀬那奈) …元AV嬢で、カウカウに入社。青森出身。
シーズン2、映画版Part2
神戸摩耶(久保寺瑞紀) …カウカウの社員。クールで債権者にも容赦ない。
シーズン2、3、映画版
戌亥(綾野剛) …ウシジマくんの同級生で、情報屋。
犀原茜(高橋メアリージュン)…闇金融ライノー・ローンの女経営者。丑嶋くんをライバル視している。
村井(マキタスポーツ) …闇金融ライノー・ローンの社員。
ドラマシリーズは、シーズン3まであり、原作では「奴隷くん」とか「若い女くん」とか必ず、エピソードごとに「○○くん」とタイトルがつけられていて、それぞれ債権者にあたる登場人物の身の上がタイトルになります。
闇金ウシジマくんシーズン1(ドラマ)
闇金というところがどんなところかを、視聴者に叩きつけるシーズン。
大手OLが買い物がやめられず、闇金に手を出すも返せなくなりついんは風俗に落ちてしまう話、実現しない夢を追い、パワハラに耐えるサラリーマンが、仕事に追われる日々の中で目的が見出せず、クズの同級生に闇金がらみで借金をかぶせられそうになったり、闇金狩りのサラリーマンがウシジマくんに追い込まれたり、ウシジマくんがアクティブに活躍するシーズンですね。
原作にはない、片瀬那奈がすごくいいスパイスになっていて、演技もうまかった。映画版にも出ていてドラマファンは楽しみがあります。
1話30分 全9話
闇金ウシジマくん シーズン2(ドラマ)
シーズン2から、ウシジマくんの友達、情報屋の戌亥(綾野剛)が登場。
原作の「ゲイくん」編、「フリーターくん」編、「楽園くん」編、「元ホストくん」編をドラマ化して、シーズン1よりも債権者の追い詰められ感を中心に描かれています。「フリーターくん」編が好きです。だめだめだった宇津井が、やり直そうとウシジマくんに誓って地道に人生をやり直すところはジーンときます。
この時の音楽がすごくいい。
1話30分 全9話
闇金ウシジマくん シーズン3(ドラマ)
シーズン3からウシジマくんをライバル視している、犀原茜(高橋メアリージュン)が登場。ハスキーボイズでのシャウトがいいです(笑
上原まゆみ(光宗薫)、結城美奈(佐々木心音)、神堂大道(中村倫也)が出演。
原作の「洗脳くん」編、「テレクラくん」編、「生活保護くん」編が描かれていますが、主に「洗脳くん」がメインですね。実際の「北九州監禁事件」を元に描かれたエピソードで、原作の方がかなりえぐいですが、実際の事件の方がさらに10倍くらい恐ろしい事件です。心臓が弱い方はあまり検索しない方がいいかもしれません。
元AKBの光宗薫がすごく熱演していました。洗脳されて自分で判断できなくなっていくさまがうまかった。ご本人は今精神的なところから体調を崩して芸能活動を中止しています。
娘と一緒に売春をやろうと誘う親子の「テレクラくん」編かな?これは映画のPart1で、美奈役(映画では役名が違っています)を元AKBの大島優子が演じて焼き直ししてましたが、私はドラマ版の佐々木心音ちゃんを支持。
このシーズン3と同時に、映画版の撮影が同時に行われていたそうで、ウシジマくんのシーンも少なめ。ここぞ!というときにビシッと出てくる感じ。
1話30分 全9話
「闇金ウシジマくん」ドラマ版のサントラがいい!
鴉(からす)…2001年、近野淳一(Gt,Vo)を中心に結成されたロックバンド。秋田県出身。
できれば、映画版もこれで行って欲しかったと個人的に思います。それから劇中かかるサウンドトラックもですね、基本的に映画でも使われているんですが、感動シーンで流れるサントラが、映画バージョンで別な曲になっているんですよね〜。
シーズン2で宇津井が地道に働くシーンで流れるあの曲すごく泣けるんだけどなー。
映画ファイナルで、子供時代のウシジマくんのシーンであれが流れたらなー、と思って若干もやもやしました。映画版もいいけどね。
まとめ
とにかく山田孝之のカメレオン俳優ぶりがすごいです。短髪も似合っていて、かっこいい。ジャニーズとか出てこないし、劇団出身の俳優さんなどうまい人ばかり起用して、債権者のリアリティを出していると思います。
そして、原作を読むとほんとにびっくりするんですが、登場人物が原作のキャラに寄せてるんですよ。高田くんとかまんまです。
柄崎は違うかな(笑)
↑では書きませんでしたが、これを見たら「読モ(読者モデル)」に対して危ないイメージが少々植え付けられました。若いからこそ夢を叶えるために無茶をするあまり、男も女も読モの堕ちる先は怖い。
おすすめの見方としては、まずドラマシリーズを見る。そして、映画版を見る。さらに気になったら原作を読む(こころしてかかるべし)。読んでどよーんとなったら、また山田版ウシジマくんを見て、ほっとする、という見方がいいなじゃいかと思います(笑)
さらにざわざわする人は、同時期に撮影された「勇者ヨシヒコ」を見て笑いましょう(笑
いつかドラマシリーズをBoxで手に入れたいと思っている作品です。
主演の山田孝之は、6月に公開される「50回目のファーストキス」に長澤まさみとダブル主演で出演しています。
ウシジマくんに慣れているから、ああいう普通の青年役が逆に新鮮です。
映画版の「闇金ウシジマくん」についても書こうと思いましたが、さすがに疲れてきたので(汗別の時にまた書きます!
そして最後に
闇金は犯罪です。