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「羊と鋼の森」公開中!劇中挿入曲一覧と調律師の仕事

現在公開中の山崎賢人主演の「羊と鋼の森」

【映画】「羊と鋼の森」6月公開!山崎賢人がピアノ調律師役で出演!

本物の調律師も満足な作品、「調律師」を目指す人が増えるかも?

「調律師」というあまり知られていない職業にスポットがあたる物語のため、こういう仕事があるんだよ、ということをもっとたくさんの人が知るきっかけになる映画だと思います。

今日は、調律師のお仕事ってどんなもの?っていうことと、劇中で使用された曲について書きます。

 

「羊と鋼の森」っていうタイトルが秀逸

「羊と鋼の森」というタイトル。私は、このお話が「調律師」の話だということを知って、

「なるほど!これは素晴らしいタイトル」と思いました。どういう意味だと思いますか?

 

グランドピアノ

CX3というモデルの写真をお借りしました。

私が持っているピアノも同じもの。(もっと安かったけど)

この、屋根の部分が開いた中に音が鳴るアクション部分があります。

 

 

 

 

引用:ヤマハ

このピアノの鍵盤に連結された、ハンマー、弦の部分「アクション」っていうんですけど、このハンマーっていうが白くて丸っこい形をしているんです。実はこのハンマーはフェルト(羊毛)をすごーく硬くしたものでできているんですね。そして弦は鋼でできています。そして、主人公の戸村がピアノを「森のよう」と形容していたように、鍵盤や響板のところは木材でできています。

物語のタイトルにそういう意味が込められているんですね。知らない人が多いと思うので、すごく素敵なタイトルだと思います。映画の予告編にも板鳥さん(三浦友和)そのように解説してますね。

 

映画を観る前に!ピアノの音が鳴る仕組みを予習しよう

ピアノが鳴る仕組みを知っていると映画が10倍楽しめるかもです(笑)山崎賢人は、このしくみを一生懸命訓練したんですねー。

アクション部分を取り出すと、こんな感じになっています。なんかピタゴラスイッチみたいですね。

引用:ヤマハの公式サイトより

ピアノの音がなる仕組みを簡単に説明すると、ピアノというのは、鍵盤を押すとピアノ中で、ハンマーが弦を叩くことで音が鳴る仕組みになっています。

チューニングは、音階をドからシまでの白鍵、黒鍵合わせて12個ありますがこの1オクターブを平均に12等分して音(ピッチ)を設定します。これを平均律というのですが、鍵盤楽器の最大の特徴ですね。

音って、何かに当たってそれが空気を振動させることによって耳に入ります。ピアノの音は、ハンマーが弦を叩いて鳴ったものが、ピアノの響板、室内の壁、床、に当たってひびき合って聴いている人に音として伝わります。

それにはピアニストの技術も大事ですが、楽器のよさを最大限に引き出して調整してくれる調律師のおかげでもあるんですよね。

木でできている楽器ですから、季節や、湿度、環境によって音も違うし、生きているなーと思います。たまに、弾いているとパキっと木が軋む音とかすることがあるんですよ。

お部屋の中にあるピアノ、ホールにあるピアノ、そしてピアノそのもの、それを考えた音作りの現を映像化して見られる映画だと思うので期待しています。

 

調律師のお仕事

これを定期的に、音程の狂いや、アクションの調整などをする専門職「調律師」というスペシャリストが存在します。ピアノの楽器は、演奏する人自らがチューニングできないんです。弦楽器とか木管、金管楽器みたいに演奏前に音を鳴らしてチューニングっていうことはせず、演奏するときにはすでに決まった周波数で調整し終わっている状態なんです。

調律 音程を合わせる

いわゆるチューニング。でもピアノ88もの鍵盤があり、平均律でピッチを合わせたら低音部、高音部のピッチも合わせて、和音を鳴らした時の共鳴も大切ですから、倍音を合わせたりします。

整音 音色を整える

「音色を作る」作業です。輝く音、深みがある音、などをハンマーのフェルト部分を削ったり、針のようなもので刺して柔らかくしたりして、打鍵した時の音色を変えたりします。劇中で山崎賢人演じる戸村が悩んでいた部分はこのあたりですね。

調整 アクション部分を調整する

打鍵時のタッチ感、弾き心地を調整する作業です。ずーっと弾いているとよく弾く音域と、あまり弾かない音域では鍵盤の弾き心地が変わってきます。鍵盤の戻りだとか、弾いてないときの鍵盤の高さなんていうのがちょっとずつ乱れてくるんですね。
私は、調律直後のこの「弾き心地」がなんとも言えなく好きです。

というような作業をしていると、だいたい2時間〜3時間くらいかけて調律をしてもらいます。

うちも、年1ペースで調律してもらっているけど、この物語にあるように、調律中に耳をすましたり、音色にリクエストしたり、ということはなくて、(気になる音を調整してくださいとお願いすることはあります)調律中を見たことはほとんどありません。

うちの調律師さんには20年以上お願いしているので、もうおまかせです。なんかこの映画を見て、もうちょっと突っ込んで聞いてみようかなって思いました(笑

ちなみに、私のピアノは441hzで調律してもらっています。調律直後に弾くピアノは最高です。例えていうなら、

「誰も滑っていない新雪をスキーで滑る瞬間」

みたいな。

作品に出てくるこの姉妹のように、調律師さんと仲良くなったり、悩みを相談したり、ということもありません(笑)なんなら、山崎賢人や鈴木亮平みたいなイケメン調律師にお会いしたこともない(笑)ま、それはしょうがないか。

 

調律の料金

料金はアップライト で14,000円、グランドピアノで17,000円(共にヤマハ情報)

それに消費税と出張費(1500円くらい。地域によって違うかも)が別途かかります。部品を交換とかに鳴るとその都度料金は発生します。

 

「羊と鋼の森」で流れる曲一覧

最後に、映画の中で流れるクラシックの名曲一覧を書いておきます。

水の戯れ (ラヴェル)

亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)

ピアノ ソナタ 第3番 (ショパン)

子犬のワルツ (ショパン)

結婚行進曲 (メンデルスゾーン)

楽に寄す (シューベルト)

ピアノソナタ 熱情 (ヴェートーヴェン)

きらきら星変奏曲 (モーツァルト)

そのほかに、映画オリジナル曲と、久石譲×辻井伸行ピアノのメインテーマ「The dream of the Lamps」が収録された「羊と鋼の森」オリジナルサウンドトラックが販売されています。

 

 

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